レトロなギボシの菓子瓶、剣先瓶/剣先標本瓶・保存瓶 公式

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「擬宝珠」の読みは「ぎぼうしゅ」これが音変化し「ぎぼし、ギボシ」となったようです。「擬宝珠」の意味は、橋の欄干や神社・寺院の階段の手すりなどの柱の上に設けられている宝珠形(ほうじゅがた)の飾りのことで、宝珠形は下が球形で上が円錐形に尖った玉ねぎのような形。蓋の形状が出品と類似のガラス瓶は、「ギボシの菓子瓶・金平糖入」や科学実験用の「剣先瓶/剣先標本瓶・保存瓶」などがネット上で見つかります。前者の「ギボシの菓子瓶・金平糖入」については、『大正時代のお菓子屋さんの展示用の菓子瓶で、この時代の菓子店の引き札に金平糖など入れて飾っている絵がよく見られます』といった説明が。なお、引き札とは、江戸〜大正時代に、商店や問屋、製造販売元などの宣伝のために作られた広告チラシのこと。出品の「ギボシの菓子瓶」は、上の説明によれば当時の展示や宣伝用のもので、特別に選ばれた高価なものだったのでは。当時も今も、普通の菓子瓶には見られません。お菓子屋さんや駄菓子屋さんのものは、アルミ蓋で大きな口の無色や緑色の透明の菓子瓶、見られたことがあるのでは。後者の「剣先瓶/剣先標本瓶・保存瓶」については、当時も今も種々の形状があり、密閉性を持たせるために、蓋と容器の接触部に「すり」のあるものも。出品のものには「すり」はありません。ガラス棚で保管されていたもので、目立つような汚れやキズはほとんど見られませんが、製造時に生じたと思われる次のような欠点があります。写真8丸印:脚の取付け時に生じたと思われる周りの凹凸、引っ掛かりなく滑らか/写真9丸印:容器の内側の小さな何かの跡/写真10矢印:容器の周りに生じた薄いくもり、内外不明、洗浄で除去できず/いずれも目立つものではなく、製造由来の気泡もほぼ見られません。欠けやヒビも見られず透明度も高く、状態は良好と言えます。容器の大きさは約、高さ15cm、口外径6.7cm、内径6.2cm、底径7.7cm/蓋の大きさは約、高さ12.3cm、つば径8.2cm/蓋ありの高さは約26cm/重さは厚みもあり約390g。写真2はカラフルな金平糖を入れてみたものですが、確かに展示・宣伝用に映えるようです。状態の良好なレトロなギボシ蓋のガラス瓶です。お菓子以外にベストマッチするものを見つけられ瓶アートやインテリアにされてもいいのではないでしょうか。

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